製法・基準
製法・基準
1.黒漆の定義当社の黒漆は「生漆(漉味漆)に鉄粉を加えて練り混ぜる」ものである。当社の精製新技術は漆と鉄粉だけで良質の黒漆を作る伝統的製法である。この黒漆は、「鴉の濡れ羽根漆」と言われる、深みと艶があり塗膜は固く耐久性に優れる「最高級黒漆」である。黒漆の水分量は15%前後が適量である。国産漆の黒漆は生漆を使用する。(国産漆の水分量は15%前後である。)中国産の生漆の水分量は27%~30%前後あり、...
漆の性質と水分量の関係漆の水分量は漆の粘度の高低と硬化時間の長短に大きく影響を与えます。特に硬化時間は水分量によって決まります。漆職人さんや漆芸家の方からは良く「早く乾く漆が欲しい」とか「汁口」「粘度の軟い漆が欲しい」と言われます。早く乾くとか粘度が低いというのは漆の水分量の多少によります。漆木から採取した生漆は中国産漆で27%~30%の水分を含んでいます。国産漆では15%~17%の水分を含んでい...
漆職人さんや漆芸家さんから「もう少し艶が欲しい」とか「艶のないものにしてほしい」と言われることがあります。塗った後の塗膜が「滑らかで光り輝く」ような状態を「艶がある」と言い、また「艶のない」(艶なし)漆と言いますと、艶ありとは裏腹に塗膜表面が「マットな質感で落ち着いた雰囲気」で「反射感がない」ものをいいます。漆の世界ではこの「艶」を使い分け、商品や作品が作られています。漆の世界では、「光沢」と「艶...
1.はじめに漆は古来より用いられてきた天然素材による塗料である。漆の歴史は古く、日本においては弥生時代の出土品にも漆を使用した武具や容器などがある。漆樹液は、脂質成分であるウルシオール、ゴム質(多糖体)、ラッカーゼ酵素、含窒素物からなる複合体である。漆は温度20〜25℃、湿度70〜75%の高湿度で凝固して塗膜を形成する。ラッカーゼ酵素がウルシオールの酸化を促進し、そのウルシオールが空気中の酸素によ...
漆の種類について漆は使用用途によって「生漆」「透漆」「黒漆」、そして透漆に顔料を混合した「色漆」があります。これは日本工業規格(JIS規格)で分類されているものです。生漆は、漆描き職人が漆木を描いて漆樹液を採取したその原液を言います。この生漆の水分量は国産漆では17%前後、中国産漆では27%前後と言われます。いま漆描き職人が漆木を描いて樹液を採取している国産漆は岩手県浄法寺地域が有名です。漆掻き技...
漆精製新技術の要約当社が独自開発した新技術を用いた漆の製造工程では、製造パラメーター を各機器に設定することで、精製漆を品質基準通りに製造する事ができます。製造パラメーターは、製品ごとに求められる品質基準(水分量・粘度・光沢度・艶・硬化時間・硬度の値)によって変数を決めます。この製法は、製造基準及品質基準に合う精製漆を、科学的合理性・技術的合性に基づいて製造する製法です。安定した品質、高再現性、純...
国産漆の「黒漆」精製 論考漆の基本は「生漆」「透漆」「黒漆」の三種類です。そして透漆に顔料や混合物、添加物等を加えた色漆、呂色黒目漆などがあります。漆の精製技術は歴史的に見ますと職人さんや精製事業者によってその工程や呼び方が多少異なりますが、伝統的には加熱攪拌方式や天日精製、またMR法などもよく知られています。いずれも透漆を精製する製法として今日でもこれらの精製法が主として行われております。ここで...
