中国産の漆

中国産漆商品一覧

当社の中国産漆は、中国の城口地域で中国式の漆掻き技法で採取された「中国城口産漆」を使用しております。日本の漆の年間消費量の約90%以上は中国産漆です。その中でも、城口産漆は最も品質が良く、日本では最も多く使われているといわれております。中国産の漆は、成分が国産漆によく似ていると言われますが、とりたての生漆(荒味漆)の水分量は、25%~35%と高いのが特徴です。当社の中国産の漆商品は、この中国城口地域で採取された漆を、当社独自の精製法(減圧蒸留法による精製)で水分量3%以下に精製した透黒目漆です。添加物は入れておりません。

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中国城口産の生漆(漉味漆)を、当社独自の「なやし工程」(擂潰工程)で漆の粒子を均一化と細微化し、その後に、くろめ工程(減圧蒸留法)で精製した透素黒目漆です。

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中国産生漆(漉味漆)に当社で独自精製した水酸化鉄を加えて、独自のなやし工程(擂潰工程)で漆と水酸化鉄を擂潰混合し、粒子の均一化と微細化をして、その後にくろめ工程(減圧蒸留法)で2時間半から3時間低温減圧精製し、更に濾過紙でろ過した黒色の漆です。

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中国城口地域で採取された漆を、なやし工程とくろめ工程で精製した透素黒目漆(擂潰工程、減圧蒸留工程)に、王冠朱顔料を入れて、擂潰機で30分~40分程度擂潰して粒子の均一化と微細化を行なった中国産色朱色漆です。

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精製した中国産透素黒目漆に白色の顔料を入れて作ります。この白色漆は、中国城口産の生漆(漉味漆)を、くろめ工程(減圧蒸留工程)を行ってできた透素黒目漆に、白色顔料(パーマネント顔料)を入れて30分から40分間擂潰をして粒子の均一化と微細化をして作り上げたものです。

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精製した中国産透素黒目漆に各色顔料を入れて作ります。この色漆は、中国城口産の生漆(漉味漆)を、なやし工程(擂潰工程)と、くろめ工程(減圧蒸留工程)を行ってできた透素黒目漆に、色顔料(パーマネント顔料)を入れて30分から40分ほど擂潰をし、粒子を均一化と微細化をして作り上げたものです。

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中国産各種漆の大容量(500g~)をお求めの場合は、パウチでお届けいたします。1kg以上も対応しておりますのでお気軽にお問い合わせください。

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中国産漆の産地

漆は主にアジアに生息する植物ですが、その中でも中国と日本がその多くを生産しています。中国では、安康(アンコウ)、イン陽(インヨウ)、漢中(カンチュウ)、湖北(コホク)、城口(ジョウコウ)、竹渓(チッケイ)、畢節(ヒッセツ)、巫渓(フケイ)、毛埧(モウポ)、嵐皐(ランコウ)といった多くの地域で漆が生産されています。漆は採取場所によって品質が大きく異なるため、漆塗りにおいて生産地はポイントとなります。

いわて漆テックでは中国産の漆の中でも日本で最もよく使用される、城口産の漆を精製しております。以下の表は、産地別の漆の特徴です。

産地 特徴
城口(ジョウコウ) ゴム質が多い。粘度は平均的で、中国産漆の中では比較的乾きが早い。
安康(アンコウ) 城口産と同じくらいの乾きの早さ。
イン陽(インヨウ) 粘度が比較的低く、中国産漆の中で最も乾きが遅い。
漢中(カンチュウ) 粘度がとても低く、乾きが早い。
湖北(コホク) ウルシオールの成分が多く、乾燥時間が長い。粘度は比較的低い。
竹渓(チッケイ) 城口産と同じくらいの乾きの早さ。
畢節(ヒッセツ) 粘度が高く、乾きが最も早い。
巫渓(フケイ) 粘度が低い。
毛埧(モウポ) 漆中の水分が少なく、粘度が高い。乾きは少し遅い。
嵐皐(ランコウ) 漆中の水分が多く、城口産の漆と同じくらい乾きが早い。