中国産の漆

中国産漆の産地

漆は主にアジアに生息する植物ですが、その中でも中国と日本がその多くを生産しています。中国では、安康(アンコウ)、イン陽(インヨウ)、漢中(カンチュウ)、湖北(コホク)、城口(ジョウコウ)、竹渓(チッケイ)、畢節(ヒッセツ)、巫渓(フケイ)、毛埧(モウポ)、嵐皐(ランコウ)といった多くの地域で漆が生産されています。漆は採取場所によって品質が大きく異なるため、漆塗りにおいて生産地はポイントとなります。

いわて漆テックでは中国産の漆の中でも日本で最もよく使用される、城口産の漆を精製しております。以下の表は、産地別の漆の特徴です。

産地 特徴
城口(ジョウコウ) ゴム質が多い。粘度は平均的で、中国産漆の中では比較的乾きが早い。
安康(アンコウ) 城口産と同じくらいの乾きの早さ。
イン陽(インヨウ) 粘度が比較的低く、中国産漆の中で最も乾きが遅い。
漢中(カンチュウ) 粘度がとても低く、乾きが早い。
湖北(コホク) ウルシオールの成分が多く、乾燥時間が長い。粘度は比較的低い。
竹渓(チッケイ) 城口産と同じくらいの乾きの早さ。
畢節(ヒッセツ) 粘度が高く、乾きが最も早い。
巫渓(フケイ) 粘度が低い。
毛埧(モウポ) 漆中の水分が少なく、粘度が高い。乾きは少し遅い。
嵐皐(ランコウ) 漆中の水分が多く、城口産の漆と同じくらい乾きが早い。

中国産漆商品一覧

減圧蒸留法を用い、いわて漆テックで成分を調整した中国城口産の漆です。
下記の商品一覧より詳細をご確認いただけます。