国産の漆

国産漆商品一覧

当社の国産漆は、岩手県浄法寺漆生産組合の漆掻き職人によって採取された漆です。岩手県二戸市浄法寺町は、国産漆の約80%を誇る漆の産地です。ここでとれた国産漆はウルシオール等の成分も良質で、品質が良いことで知られております。そのことから、国の重要文化財などの修繕修復に使われております。当社の漆商品は、この浄法寺漆生産組合で採取された漆を、当社独自の精製法(減圧蒸留法)で精製した漆です。

下記の商品一覧より詳細をご確認いただけます。

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国産生漆(漉味漆)を、独自のなやし工程(擂潰工程)で漆の粒子を高分散化し、その後に、くろめ工程(減圧蒸留法)で精製した透素黒目漆です。減圧蒸留法での「くろめ工程は、減圧蒸留圧25hpaで2時間半から3時間行い、水分量3%以下の艶のある透明な漆です。

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国産生漆(漉味漆)に鉄成分を加えて、独自のなやし工程(擂潰工程)で漆粒子と鉄成分を擂潰混合し、粒子の高分散化を行った後、くろめ工程(減圧蒸留法)で精製し濾過紙でろ過した黒色の漆です。

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国産浄法寺漆の透素黒目漆(擂潰工程、減圧蒸留工程)に王冠朱顔料を入れて、擂潰機で30分~40分程度擂潰して粒子の均一化と微細化を行なった国産朱色漆です。

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精製した透素黒目漆に白色の顔料を入れて作ります。この白色漆は、浄法寺産の生漆(漉味漆)をくろめ工程(減圧蒸留工程)を行ってできた透素黒目漆に、白色顔料(パーマネント顔料)を入れて30分から40分間擂潰をして粒子の均一化と微細化をして作り上げたものです。

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精製した透黒目漆に各種顔料を入れて作ります。この色漆は、浄法寺産の生漆(漉味漆)を、くろめ工程(減圧蒸留工程)を行ってできた透素黒目漆に、各色顔料(パーマネント顔料)を入れて30分から40分ほど擂潰をし、粒子の均一化と微細化をして作り上げたものです。

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浄法寺漆の歴史

岩手県二戸市の浄法寺漆は、ウルシオールの含有率が高く、昔から良質な日本産漆として広く知られています。

その歴史は、言い伝えによると、奈良時代に行基がこの地に天台寺を建立した際に遣わされた僧侶によって、日常的に使う器として、漆器づくりの技術が持ち込まれたと言われています。

江戸時代には、浄法寺漆器生産は南部盛岡藩の特別な産業となっており、一時は他藩への流出が禁じられていた時期もありました。そのため、江戸時代後期から昭和30年代頃までは、地元に根付いた生活什器として広く使用されていました。しかし、その後の高度経済成長期に、安価なプラスチック素材等の流通により、漆産業も衰退していきました。

当時300人はいた漆掻き職人も、数十人に減りましたが、昭和50年代頃から浄法寺で漆産業復興の声が上がり、昭和60年に「浄法寺漆」は通商産業省(現 経済産業省)の「伝統工芸品」の指定を受け、高級漆器生産地となり、現在の浄法寺ブランドの地位を確立しました。

浄法寺漆の生産シェア

今日、国内で使用される漆の95%は海外から輸入されており、日本国産の漆は、約5%にすぎません。そのうちの約7割が浄法寺で生産されています。

国産漆は海外の漆と比べて品質が良く、需要も多いのですが、生産量が非常に少ないため、その需要を満たすことができず、価格が非常に高くなっています。

いわて漆テックは、岩手県浄法寺漆生産組合の協力を得て、良質で希少性の高い国産漆(二戸市浄法寺地域で生産された漆)を、減圧蒸留の技術で、品質の高い多様性のある透黒目漆、呂色黒目漆、各種色漆商品に精製いたします。

※資料提供)岩手県浄法寺漆生産組合様  ※参考文献)近世漆器の産業技術と構造 北野信彦著