特 許

漆の精製・製造特許

いわて漆テックでは、漆の品質を最適化する独自の製法で特許を取得・出願しております。

取得済み特許

特許第7017746号

天然樹脂を含む樹液の劣化抑制方法

漆は、ウルシ科植物から採取された樹液を加工して製造され、国産の天然樹脂として、古来より様々な用途に用いられてきました。ウルシ科植物の樹液は採取時ラッカーゼによる酸化によってメラミン化し、固形化しやすいために、収率が悪いという課題があります。

漆の国内生産量は、需要量に対し5%程度と非常に少量であり、輸入に頼らざるを得ないのが現状です。本発明は、ウルシ科植物等の天然樹脂の劣化を抑制し、天然樹脂の品質の向上と採取の効率化を図ることを目的としています。

特許第7191347号

高品質黒目漆の製造方法

漆は伝統的に、漆の樹木から採取される樹液から生漆を得て、「なやし」及び「くろめ」という精製作業を経て製造されます。従来の製造方法では、漆中の水分の科学的な定量方法が十分に検討されておらず、漆職人の経験と勘を要していました。

また、「くろめ」における加熱攪拌を4~9時間行う必要があります。長時間の加熱攪拌を行うと、その間に生漆に存在するラッカーゼ活性が減少することにより、漆の品質が低下するという問題があります。さらに、加熱攪拌時に放出されるテレペン油成分を漆職人が吸うと漆かぶれを起こすため、健康面にも問題があります。

本発明は上記の課題に鑑み、短時間で効率的に、安全面でも問題なく、一定の品質の有する黒目漆を製造するための特許となっております。

 

出願中特許

特願2023-073090

カラフル黒目漆の製造方法

特願2023-073089

高品質黒目漆の製造方法